文学史や漢字など知識問題も数多く出題されています。文章読解問題も、標準的な問題が多く、学校の授業をしっかり聞いて、直前にノートやメモを見返しておけば問題なかったでしょう。とはいえ、都立入試組にとっては、入試直後に実施されているため、準備時間はあまりなかったかもしれません。
範囲としては狭いものの、リスニング、単語、アクセント、整序文、文章把握、英問英答、英作文、と幅広い問題形式が出題されました。前回同様、英語の総合的な力が求められるテストです。直前の付け焼刃の対策では点数がとりづらいため、高得点を狙うには日ごろの勉強が重要です。
新出となる円周角や相似、三平方の定理の問題では基礎的なものも見られましたが、大問1の計算問題から「ミスを誘発する」問題が多く、総合問題も入試問題に近いものでした。このテストで高得点をとるためには、中学数学の確かな実力をもっていないと難しいかもしれません。数学が苦手な場合には、易しそうな問題を選んで丁寧に解き、1問でも多く確実に点を稼ぐとよいでしょう。
最後のテストということだからか、これまでの傾向が大きく様変わりし、時事問題から理科の考察をおこなわせ、自分の考えを述べさせるという、小論文的な問題が5題出題されました。部分点が認められているため、きちんと問題を読んで考え、自分の考えを記述すれば点数自体はもらえます。しかし、完答するのは難しいため、上記のような難易度配分にしました。授業やこのテストをきっかけに身の回りや社会の科学的事象に関心をもってほしいという先生の思いがうかがえるテストでした。
SDGsに関する100~120字の記述問題がある他は、都立入試の形式の資料問題や、3学期の授業で扱った公民分野の知識問題、地理歴史の基本的な問題が出題されていました。都立入試組のように、直前まで社会の勉強に取り組んでいた子にとっては、比較的点数は取りやすかったかもしれません。