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「この倍率で合格できたらカッコよくないですか?」
K・Mくん
所沢市立美原中学校 3年生
生徒のストーリー
兄弟が通っていたのでテントルへ入塾。そして引っ越し。
Kくんは、お姉さん、お兄さんがテントルに通っており、そのテントルに通っている姿を見て、「とても楽しそうな塾だな」と思い、中1生になる前の春期講習からテントルへ入塾をしました。
入塾当初から積極的に授業に参加し、中学校で最初のテストは英語と数学の100点を含んだ5科合計484点を取るほどに力をつけていきました。
しかし、中1生の夏休みにKくんのお父さんの仕事の関係で海外に引っ越すことになりました。
受験勉強を頑張ろうと思った矢先…
再び日本に戻ってきたのは、中3生になったばかりの時。当然のようにテントルにも復塾しました。
中3生になったKくんは、「高校受験に向けて頑張ろう」と意気込んでいましたが、中1生の時に比べ、授業を聞いていても分からないことが多くなっていました。
その原因は、海外でのインターナショナルスクールと日本のカリキュラムが異なり、日本の高校受験に必要な知識が不十分だったためでした。
特に社会に関しては、日本についての地理・歴史は向こうではまったく触れられず、Kくん自身も手をつけていませんでした。
そのような状態だったので、中3生の1学期のテストでは、中1生の時に比べると5科合計で100点以上も点数が下がってしまいました。
巻き返しを狙うが…
1学期のテストで満足する点数が取れなかったKくんですが、心は折れていませんでした。
その理由は、Kくんには行きたい高校があったからです。
そのため、ここで足踏みはしていられないという気持ちが強かったのでしょう。
夏期講習に入った頃には、本格的に受験へのスイッチが入りました。
夏期講習では、特に、知識が不十分だった社会のわからないところを埋めるのに必死でした。
次第に知識が身に付き始め、"力試し”と自信満々に北辰テストの過去問を解いてみると…。
Kくんが納得するものよりも低い、偏差値48。
それまでも必死に頑張ってきたKくんでしたが、まだまだ憶え足りず、そして問題に慣れていませんでした。
今、必要なこと
今まで強気に心を折ることなく頑張ってきたKくんですが、ある日「どうすれば社会の偏差値を上げることができますか?」と一言。
Kくんは、この時初めて我々の前で弱音を吐きました。
それに対して、講師はKくんと一対一で話し合うことにしました。
まずは、折れた心を治すために、Kくんが不安に思っていることをトコトン聞き、パニックになっているKくんの頭の中を1つずつ整理していきました。
そして、Kくんの頭の中の整理がついたところで「志望校に合格するためには、この問題は解けるようになる必要がある。そのためには、ワークのこのページを暗記してごらん。それができるようになったらここを暗記してごらん。」と、志望校合格のために"今"必要なことを細かくアドバイスしました。
Kくんは「えー、そこまでやらないといけないの?」と驚いていました。
その日から講師が「この問題を全問正解するまで」と言えば、Kくんは全問正解するまで繰り返し問題を解くなど、今まで悩んでいたことが嘘のように再び火がつきました。
その結果、夏期講習途中で解いた北辰テストの過去問では偏差値48だった社会が、夏期講習後に受けた9月の北辰テストでは、偏差値60以上となり、確実に実力をつけていきました。
いざ入試へ
Kくんの第一志望の高校は、元々人気があり倍率が毎年高い高校です。
その年も例年と変わらず高倍率でした。
しかし、Kくんは「この倍率で合格できたらカッコよくないですか?」と逆境の中、立ち向かう覚悟はできていました。
それから、より受験勉強に拍車がかかり志望校合格のために夜遅くまで残って勉強をするのでした。
そして、見事に志望校合格!今まで頑張ってきた努力が報われた瞬間でした。
担当のコメント
講師
ネギ マサト
志望校が決まっている子は、勉強に対してのモチベーションは非常に高い子が多いです。
勉強量・勉強時間も確保しやすいです。
しかし、勉強内容や勉強方法が間違っていると、たとえ長時間勉強していても成績は上がりにくく、そのうちに本人の心が折れてしまう恐れがあります。
そのようなときは、必ず本人と話し合う機会を設けています。
私たちはその際に、目標を見失いかけている彼ら彼女らに対して、再度目標設定をするために様々なことをヒアリングし、メンタルケアも行っています。話し合いは長いときで1時間以上になるときもありますが、彼ら彼女らの頭の中を整理させ、再び受験に向かって頑張れるようになるために大切な時間だと私たちは思っています。
また私たちは、ただがむしゃらに頑張らせるのではなく、志望校合格という目標を逆算して「今必要なこと」、「できないといけないこと」など小さな目標を作り、受験生に伝えます。
その小さな目標をクリアし続けることで、受験生たちは途中で立ち止まることなく志望校合格に近づいていくことができます。
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