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「今から勉強しても間に合わないだろ…」からの大逆転
横山 惇也 くん
狭山市立堀兼中学校卒業 卒塾生
生徒のストーリー
諦めかけていた高校進学
中3でテントルへ入塾した惇也くん。
それまでは、全くと言ってよいほど勉強をしておらず、高校進学も諦めかけていました。
惇也くんは、良い意味でも悪い意味で強い“自分”を持っていて、義理堅く仲間想いな半面、意地っ張りで頑固なところがありました。自分が納得のいかないことは我慢できず、学校の先生からは煙たがられ、「先生たちは、自分のことが嫌いだから怒るんだ」と、大人を信じられない子でした。
テントルへ入塾したきっかけも、「仲の良い友達に誘われたから」というもので、勉強に対する積極性はなく、
「あいつら(友達)が通っているから行ってみるけど、今から勉強してもどうせ間に合わないだろ」と、高校進学さえも諦めかけていました。
叱られ続けたテントル生活
テントル自体は楽しく、『勉強をしに行く』というよりは、友達に会いに行くのを目的に通い続けた中3の1学期。宿題はほとんどやらず、授業中も真剣とは言いがたい状況で、よくテントルの講師に叱られていました。
「どうせやっても意味ない」「先生(テントルの講師)たちは、どうせ自分のことが嫌いだから怒るんでしょ」
ある時、それまでの授業態度を見かねて話をした講師に、惇也くんは捨て鉢気味に言い放ちました。
そんな惇也くんに対し、講師も冷静ながらもアツく応えようとしました。
「小学校からの夢だった整備士になりたいんだろ!その夢のために頑張れよ!」
そんなやり取りが続く毎日のなか、テントルの講師たちは、惇也くんのお母様とも密に連絡をとりながら、半ば強制的にテントルへ呼び、勉強させました。
―彼が本当に高校進学を意識したときに、手遅れにならないようにしてあげよう
その思いでしつこく指導を繰り返しました。
最初の転機
そんな惇也くんに訪れた転機は8月の夏期講習恒例イベントである、テントル全校舎合同で行われた『夏合宿』でした。
惇也くんは、合宿参加当日までは、半ば『楽しそうな行事』くらいに考えていたようです。「他の校舎のヤツをビビらせよう」と髪型を“坊主+ラインカット”にして合宿に臨みましたが、同様のことを考えていた他校舎の子が金髪にしてきたのを見て、逆にビビりっぱなしになるほどでした(笑)
しかし、いざ合宿の授業が始まると、合宿の厳しさが、現実のものとして彼を襲います。
―課題が終わるまで寝られない、今まで経験したことがない深夜までの長時間の勉強
―自分ができない問題をすらすら答える、他中学校の受験生
普段とは違う雰囲気が、「もっと勉強をやらなければ…!」と彼に感じさせます。
『夏合宿へ参加』という経験が、彼の中の『高校受験』を明確なイメージに変えていきました。
「仲間と一緒に、オレも頑張る!」
仲間想いの、まっすぐな性格が良い方向に作用し、合宿から戻った惇也くんは勉強に対して本気になりました。
今までテントルの講師から言われ続けていたお説教が、真に惇也くんのことを考えてのことだと気づき、信じられるようになりました。
「先生たちが言うんだったら、何だってやりますよ!」
そこから、惇也くんのひたむきな受験勉強が始まります。
それでも、時に、弱気になり、捨て鉢な考えになって、テントルの講師に本気で叱られることも少なくありませんでした。
しかし、「叱られて、拗ねているだけの夏前」とは違っていました。テントルの講師から発せられる一言ひとことが、彼の中の何かを変えていきました。
その結果、北辰テストでは目標偏差値を超えるようになり、志望校合格が現実的になりました。
届かなかった高校受験。そして、人生を変えた“2回目のテントル”
教室長と高校側との交渉も進み、ようやく届いたと思った志望校。
しかし、ある日一本の電話がテントルにかかってきました。
それは惇也くんが入学を志望している高校の入試担当の先生からで、「一度OKを出したが、やはり入学を受けれ入れることは厳しいです・・・」
まさかの連絡に、これまで惇也くんの努力と成長を一番近くで見てきた教室長は、入試担当の先生だけではなく、副校長先生まで話をつなぎ、なんとか交渉を繰り返しました。
しかし、結果は覆りませんでした。
中学校での授業態度が仇となり、内申が足りなかったのです。
彼の頑張りは、あと一歩のところで届きませんでした。
高校入試の結果が出て悔しい思いを抱いているとき、惇也くんは、一人の講師から「その悔しい気持ちを忘れず、高校で巻き返して、夢を叶えろ」と言われました。
「高校で勉強を頑張って、ずっと夢だった整備士になりたい。」という思いをもって高校に進学した淳也くんではありましたが、楽しい高校生活が彼からその思いを忘れさせていました。
高校の定期テストでも思ったような点数がとれず、大学受験どころか、留年の危機が見えてきました。
なんとか高2に進級できた4月、卒業後の進路について相談しに、久しぶりにテントルへ行き、彼の運命は大きく変わります。久しぶりに会ったテントルの講師と話をして、自分の将来の希望が明確になった淳也くんは、それからテントルに復塾して大学進学に向けて動き出します。
「自分のやりたいことをやるために、今勉強を頑張らなくちゃいけない」
本当の意味で勉強の意義を理解した淳也くんはそこから大きく変わりました。
授業の日はもちろんですが、テントルが開いている日は毎日自習に来て、黙々と勉強を頑張りました。
高校では一気にコース内学年順位トップに躍り出て、それを高校卒業までキープし続けました。
もともとは一般入試で大学入試に挑戦するつもりでしたが、指定校推薦がとれるほどに内申が良くなっていきました。
「あの時、先生に叱られてなかったら、今の仕事、とっくに辞めてますよ」
その後、念願の航空関係の整備の仕事についた淳也くん。
天候に関係ない仕事のため、雨の日も風の日も過酷な環境の中でも、毎日の仕事に取り組んでいます。
なりたての頃は先輩整備士にきつく叱られ、心が折れそうになることも。
インタビューの中で、淳也くんはこう言って締めてくれました。
「中学生のときに、テントルの先生に本気で叱られた経験があったから、今、どんなに叱られても辞めないで頑張れています。」
「テントルの先生を信じて良かった。」
「目標に向けて諦めない力、がむしゃらに頑張る力、それをテントルで学べたことが一番の財産です。」
担当のコメント
講師
サカモト コウキ
講師
サカモト ヒロキ
宿題を忘れたとき、理由なく遅刻したとき、勉強するべき時に勉強していないとき、私たちテントルの講師は、必要とあれば叱ることを躊躇いません。
それは、その子のことを心から期待しているからです。
そして、彼ら彼女らの成長のために必要なのであれば、叱ることは、たとえ一時的にでも嫌われたり怖がられたりしたとしても、必ず後で判ってくれると信じているからです。
淳也くんの場合は、テントルに入塾してしばらくの間は、「自分は勉強ができない」「どうせやったって無駄」という意識が強く、勉強にも人生にも投げやりになっていました。
加えて、惇也くんは頭ごなしに叱られるのを極端に嫌う傾向があり、自分が納得できないことには、周りの大人が何を言っても聞きませんでした。
しかし、こちらが真摯に彼と向き合い、徹底的に対話をすることで、次第に淳也くんも変わってくれました。
誰もが最初から出来ない訳ではありません。
同様に、誰もが”最後まで”出来ない訳でもありません。
変わるのは一瞬です。
テントルは、淳也くんに、そのきっかけを与えてあげることができたのではないでしょうか。
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